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子どもの頃の体験により得られる資質や能力が、人間形成に影響 (2010年10月21日)

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子どもの頃の体験は、のちに学校や地域、家庭において活かされる資質や能力につながるといわれますが、実際に、どのような年齢期にどういった体験をするとよいのでしょうか。国立青少年教育振興機構が、『子どもの体験活動の実態に関する調査研究』を実施し、その報告書を公表しました。

調査結果によると、幼少期から中学生期までの体験が多い高校生ほど、思いやり、やる気、人間関係能力などの資質・能力が高いことがわかりました。

この調査研究は、子どもの頃の体験を通じて得られる資質・能力を検証し、人間形成にとってどの時期にどのような経験をすることが重要になるのかを明らかにすることを目的としています。

中学生期までに「動植物とのかかわり」、「地域活動」、「家事手伝い」等の体験が豊富な高校生ほど、友達との「共生感」、何でもチャレンジする「意欲・関心」、けんかした友達を仲直りさせるなど「人間関係能力」が高いようです。特に、小学校低学年までは友達や動植物とのかかわり、小学校高学年から中学生までは地域や家族とのかかわりが大切とされています。

子どもの頃の体験の影響は成人にも。子どもの頃の体験が豊富な大人ほど、やる気や生きがいを持っている人が多く、モラルや人間関係能力をもっているようです。そして、丁寧な言葉を使うといった、日本文化としての作法・教養が高い傾向も。高学歴、高収入にもつながっているようです。

今の若い世代は、自然体験や友達と遊ぶ機会は少なくなっているようです。その影響もあるのか、規範意識、人間関係能力、職業意識、文化的作法・教養いずれも、世代が上がるほど高まります。体験によって得られる“力”は、机に向かう学習だけで得られるものではありませんね。人生全体を視野に入れ、子どもに平等に豊富な体験させられるような社会になるための検討も必要ではないでしょうか。


「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書:国立青少年教育振興機構



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投稿者 kksblog : 2010年10月21日 13:46


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