●来春の花粉飛散量、今年より5倍増 猛暑の影響で近畿は10倍増の可能性 (2010年10月21日)
株式会社ウェザーニューズは、2011年の花粉シーズンにおける全国および、各12エリアの“スギ・ヒノキ花粉”傾向を発表しました。同発表は、花粉症に悩む方にシーズンの花粉傾向を知ってもらい、早めの対策を取ってもらうことを目的としています。
スギ花粉の雄花生産量は、前年の夏の天候(日照時間、最高気温、降水量)との相関が高いことがわかってきています。中でも日照時間が雄花生産量と関係が深く、これは光合成によって生産量が多くなるためだと考えられています。
2010年の夏は、太平洋高気圧の日本付近の張り出しが非常に強く、記録的な猛暑となりました。また、日照時間も長かったため、雄花の生産量は多くなり、2011年の花粉飛散量も多くなると予想されます。
さらに、多く飛散した翌年は飛散数が少なくなったり(裏年)、少ない年の翌年は多くなったり(表年)と、花粉の飛散量は交互に増減する傾向があります。
2010年のシーズンはスギ花粉の飛散が全国的に少なかったため、2011年のシーズンは表年(統計的に多い年)にあたると想定されます。一方、北海道のシラカバ花粉に関しては、2011年は裏年(統計的に少ない年)にあたりますが、2010年の夏が記録的な暑さであったため、2011年は2010年と同等か多く飛散する可能性があります。
これまで寄せられた花粉症の症状報告を見ると、花粉飛散量が多くなると、症状が悪化する人が多くなるだけではなく、これまで花粉症ではなかった人が花粉症を発症することも多くなります。
来年の花粉の飛散は多いようですから、早めの対策がカギとなりそうです。今までは花粉症と無関係だと思っていた人も油断はできません。
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投稿者 kksblog : 2010年10月21日 10:01