●「学校の授業、薬物乱用防止教室」に大きな効果あり 薬物に関する意識調査 (2010年10月09日)
内閣府は、平成21年度インターネットによる「青少年の薬物乱用に関する調査」の報告書を公表しています。
年代が高くなるほど薬物への関心は高くなっており、10代、20代では関心がある人(「非常に関心がある」+「ある程度関心がある」)は3人に2人(10代66.2%、20代67.1%)となっています。一方、30代以上では約8割(78.2%)に達しています。
10代、20代では、薬物問題が「市民生活の安全の基本に関わる」という認識や、「青少年の健全育成に悪影響がある」といった社会的な認識は30代以上と比べて低いが、マスコミなどでの話題による関心の惹起は10代、20代の方が高くなっています。
同調査では10代、20代、30代以上とも7割以上が「薬物の心身に及ぼす影響や中毒」について見聞きしていると回答しました。
また、10代、20代では「薬物の名前や形、使い方など」や「薬としての働き(薬理作用)」といった学術的知識は30代以上と比べて上回っています。一方で、10~20代の有職・無職では10~20代の就学者に比べて学術的知識は低くなっていることも明らかとなりました。
見聞きした人の薬物に関する知識の情報源の上位項目は、「テレビ・ラジオ」や「新聞」は年代が低いほど情報源としての利用が少なくなっています。「学校の授業、薬物乱用防止教室」は20代で約4割(38.8%)、10代では7割以上(73.9%)が挙げています。
なお、「インターネット」は20代では4割を超える(43.2%)情報源となっており、今後の広報・啓発活動の方向性を考える上で特に注目されています。
10代、20代ともに30代以上より認知が高いのは「覚せい剤」、「MDMA」、「マジック・マッシュルーム」でした。覚せい剤、大麻、MDMA に対する認識は、「非常に恐ろしいものだと思う」という回答は、覚せい剤が最も高く、次いで、MDMA、大麻と続きます。大麻、MDMA とも年代が低いほど恐ろしいという認識が強く出ています。
10~20代の学校での薬物乱用防止学習の有無でみると、覚せい剤、大麻、MDMA とも、学習経験のある人ほど非常に恐ろしいという回答が多いという結果になりました。
学校で薬物乱用防止の指導をおこなうことで、子どもたちの中に“恐ろしいもの”という意識が残るようです。大人の責任として、学校はもとより家庭でもしっかりとした指導が大切になってくるでしょう。
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投稿者 kksblog : 2010年10月09日 10:59