●質を保証するシステムを検討 留学生への日本語教育 (2010年10月02日)
文部科学省は、質の高い留学生を受け入れるためには、日本語教育を充実させる必要があるとして検討し、「留学生の日本語教育に関する懇談会」のとりまとめを発表しました。
日本語教育には、学生の渡日前、入学後、卒業・就職といった、入り口から出口までの体系的な日本語教育プログラムの提供と、それを実施する教育環境が求められるとしています。また外国人を受け入れる社会を形成することが求められ、地域社会や学校、企業等が外国人受け入れに当たっての支援を考え、実行する必要があるともしています。
日本語教育の総合的・体系的な推進ポイント
●外国人に対する総合的・体系的な日本語教育の推進について検討
●総合的・体系的な日本語教育施策の推進のため、関係府省庁、自治体との連携が必要
日本留学推進のための日本語教育のポイント
●質の高い外国人学生の受け入れのための日本語教育のあり方検討
●さまざまなニーズに対応した日本語教育の提供
学生の国際的流動性の向上は、それぞれの持つ多様な文化、背景を踏まえながら共に学び、交流することで、経済・社会のグローバル化が進み、国の発展にも寄与するものと、多くの国や地域で推進しています。
日本でも「新成長戦略」において、2020年には30万人の日本人学生の留学生と、30万人の外国人留学生受け入れを目指すとしています。
日本は、教育や研究の水準が高く、安全安心できる地域として、多くの学生をひきつける高い競争力があります。アジア社会からは、社会の成長モデルとしてとらえられ、多くの分野で学ぶ機会ととらえられ、多くの留学生が日本を目指してきいます。この優位性を活かし、一層魅力の向上が求められます。
・高い日本語能力を有するもの
・高い学力を有するものの日本語力が十分ではないもの
・日本企業への就職に必要な日本語力の習得を希望するもの
・短期滞在するもの
それぞれのニーズにあった日本語教育の提供を促していくとしています。
今後益々グローバル社会が広がり、国籍や人種の枠がなく活躍する人が増えてくるでしょう。その人たちの中に、日本で学んだ経験を持つ人がいて、日本に愛着を感る人がたくさんいたら、これは日本の国益につながるのではないでしょうか?
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投稿者 kksblog : 2010年10月02日 13:29