●6割の学生は、就職活動よりも、大学でちゃんと勉強したいと感じている (2010年10月01日)
ネットエイジア株式会社は、携帯電話によるインターネットリサーチにより「大学選びに関する調査2010」を行いました。調査対象は、現在、高校生・浪人生で大学・短期大学へ入学試験を受けて進学することを志望している「受験生」と、現在、大学・短期大学に通っている「現役生」です。
調査結果によると、大学についての情報入手には「大学のPCサイトを見た」や「オープンキャンパスへの参加」という答えが多く、「大学の携帯サイト」については、「見た」と答えた人の6割が「学校のイメージが良くなった」と答えています。また最近では、卒業後の就職難が問題視されていますが、「学生の間は、就職活動よりも学業に専念したい」と考えている学生が6割強いたことが分かりました。
現役生と、第一志望校が決まっている受験生に対し「なぜ選んだのか」を聴いたところ、「学びたい学部・学科があるから」が8割を超え最も多くなりました。その他には「大学名を知っていたから」「就きたい職業に必要な資格を取るため」「偏差値・学力が相応だったため」などが続きました。
「大学・短大卒業後の明確なビジョンをすでに持っている」に「あてはまる」と答えたのは5割強で、約半数はまだ将来について具体的に考えていないことが分かりました。また就職と大学のブランドについて「知名度・ブランド力の高い学校は就職に有利だと思う」には7割以上が「あてはまる」と答えており、どの大学に入るか、ということがその後の就職・人生に影響すると考えている人が多いようです。
「学生の間は、できれば就職活動よりも学業に専念したい」と考える人は現役生の方がやや多くなりました。また、現役大学生が大学に望むこととして「新卒で内定がもらえなかった場合、学費免除で留年させてくれる」という回答が受験生よりもかなり多くなっており、学びたい気持ちと、就職できなかったらという不安の板挟みになっている心境がうかがえます。
大学での学業や研究が、即実社会で活かされるということはなかなか難しいものですが、だからといって学びを蔑ろにして就職活動に重きを置くのは本末転倒ではないでしょうか。卒業から就職までブランクはできても、学生時代に学び、研究したことを誇りに思える、そんな社会になってほしいですね。
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投稿者 kksblog : 2010年10月01日 11:59