●文部科学省による 施策の基礎資料のための調査統計資料2点 (2010年10月26日)
文部科学省ではその施策のために、さまざまな基礎資料を得るための調査などを行っています。今回はその中から、平成20、21年度の国際研究交流の概要と、平成21年度の体力・運動能力調査結果について紹介します。
まず国際研究交流の調査では、海外からの受け入れ研究者数は、短期受け入れが増加、長期受け入れは平成12年度以降ほぼ横ばいであること、海外への派遣研究者数は、短期派遣が横ばい、長期派遣はピーク時の半数以下までに減少しているということが分かりました。
受け入れ研究者についてエリア別に見ると、全体ではアジアが半数、ヨーロッパが約25%、北米が17%となりました。長期になるとアジアの割合が増え、短期ではヨーロッパ、北米が増えてアジアは半数を切っています。派遣研究者数でも、全体で最も多いのはアジアですが、ヨーロッパや北米もかなり多く、さらに長期の場合はアジアよりもヨーロッパ、北米の方が多くなっています。
続いて体力・運動能力調査結果によると、6歳から11歳では、男女ともに体力水準が急激な向上傾向を示しています。その後12歳から19歳までは、男子は17歳まで引き続き向上、それ以降は下降傾向になりました。女子は14歳までは緩やかに向上、19歳まではその水準が維持されています。20歳以降、体力水準は男女ともに緩やかに下降しますが、40歳代後半からは男女ともに著しく低下し始めます。
この低下傾向は、日頃スポーツをしているかどうかによって差があるようです。8歳ごろから19歳までは、1日の運動時間が1時間以上とそれ未満とで差が見られ、体力水準の下降が著しくなる40代では30分以上かそれ未満かでも差が出ています。また、運動部やスポーツクラブで活動していた経験は、40代以降の体力低下抑制に効果があることがうかがえる結果となりました。
こういった調査統計を見ることは、たとえ自分に直接関係のないことでも、現代の教育や研究に関する意識、傾向が見えてきて面白いものです。データを読み問いて分析する力、さらに自分でテーマを決めてまとめ上げる力をつけるための素材としていいかもしれません。
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投稿者 kksblog : 2010年10月26日 09:51