●「認可保育園」への入園は希望者の半分以下、母親は仕事や再就職を断念 (2010年09月23日)
株式会社ベネッセコーポレーションの社内シンクタンク「ベネッセ次世代育成研究所」は、2010年4月時点で認可保育園に入園申請をした首都圏の母親836名を対象に、入園申請・結果・利用の実態、子育て支援ニーズなどに関する調査(「首都圏“待機児童”レポート」)を、2010年7月に実施し、その結果を公表しました。
2010年4月に認可保育園に入園できた家庭は、昨年同様、申請した家庭の50%を下回っていることがわかっています。ちなみに、2009年は47.2%で、2010年も47.2%と変化はありませんでした。
4月の時点で子どもの預け先が決まらなかった割合は、2009年の39.9%から2010年の32.5%と、減少しています。
「自治体の助成を受けている認可外保育所」への入園割合(2009年:6.9%→2010年:12.0%)、「その他の認可外保育施設」への入園割合(2009年:2.4%→4.4%)がそれぞれ倍増し、認可保育園への入園がかなわなかった家庭の受け皿になっている状況が明らかになった。
4月時点で子どもの預け先が決まらなかった母親(32.5%)のうち、昨年と同じく約半数が「仕事、または再就職を断念した」と回答しています(2009年:56.1%→2010年:51.8%)。
4月に向けて認可保育園への入園申請をした母親のうち、3月以前にすでに子どもを認可外保育施設・サービスに預けていた母親が大幅に増加しました(2009年:22.0%→2010年:37.5%)。
年度途中に就労する際、空きが出にくい認可保育園ではなく、認可外保育施設・サービスをいったん利用し、改めて認可保育園へ入園申請をする、といったケースが増えていると考えられています。
とくに首都圏では、認可保育園の入園状況はまだまだ厳しい状態のようです。母親の再就職を応援するためにも、待機児童問題が早急に解決されることが望まれます。
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投稿者 kksblog : 2010年09月23日 17:29