●新聞よりウェブニュースを読む人が増加『国語に関する世論調査』 (2010年09月21日)
文化庁が平成21年度『国語に関する世論調査』の調査結果を公表しました。
『国語に関する世論調査』は、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の参考にするために、全国16歳以上の男女を対象に平成7年度から毎年実施しています。平成21年度は、漢字に関する意識、「常用漢字表」についての意識、「改訂常用漢字表」で追加・削除する字種についての意識などを調査しました。
調査結果より、新聞や雑誌を「読む」頻度が減少し、ウェブニュースを「読む」頻度が増加。また、読めない漢字があったときに調べる手段としては、若い世代は「携帯電話の漢字変換」が多いことがわかりました。
新聞を「読む」人は75.8%、「読まない」人は24.1%で、3年前の調査と比較すると「読む」は4ポイント減少。特に「読まない」は、16~19歳と20代で5割を超えているのをはじめ、60歳以上を除くすべての年代で増加しています。
同じく雑誌についても、「読む」人は40.6%、「読まない」人は59.4%で、3年前の調査と比較すると「読む」は3ポイント減少。「読まない」は20代を除く年代で5割を超えていて、すべての年代で増加。20代は「読む」の割合は最も大きいのですが減少幅が最も大きいのも特徴です。
対照的に、ウェブニュースを「読む」人は40.6%、「読まない」人は58.5%で、3年前の調査と比較すると「読む」は9ポイント増加。「読む」は、16歳から30代までは新聞と雑誌の結果を、40、50代では雑誌の結果を上回っています。すべての年代で「読む」が増加している中で、特に20代の増加が最も大きい状況です。
新聞で使われる漢字について、「難しい」と思う人は15.1%に対し、ウェブニュースは4.1%。読めない漢字があったときには、「本の形になっている辞書」で調べる人は29.6%、「携帯電話の漢字変換」が25.7%、「電子辞書」が12.2%。年代が上がるにつれて辞書を選択する人は増えますが、16歳から40代までは3割を超える人が携帯電話を選択しています。
一方で漢字についての意識調査では、「日本語の表記に欠くことのできない大切な文字である」を回答した人は72.4%で、3年前より増加。ほかにも「漢字を見るとすぐに意味がわかるので便利」「漢字学習はしっかりやるべきである」という回答が5割を超えています。
時代の流れとともに紙媒体から電子媒体へと移り変わり、漢字の使用度も変わっているのかもしれませんが、時代に合った国語の大切さは変わらないのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2010年09月21日 15:09