●日本人は外国に比べネット利用に「不安」 一方で被害経験の割合は他国より低い (2010年09月13日)
国立大学法人東京大学、学校法人東洋大学、および日本電信電話株式会社は、インターネット利用に際してのクレジットカード情報の悪用やウイルスなどの被害経験など、「安心」「不安」の感覚についての調査結果を公表しています。
同調査は、インターネット利用に対して抱く「安全」と「安心」の意識の構造を明らかにすることを目的としておこなわれ、世界10カ国を対象とした国際比較調査形式となっていることが特徴です。
今回の調査結果から、日本人は諸外国に比べ、漠然とした不安を感じやすい傾向があることがわかりました。現在、インターネットセキュリティに関しては、従来から多くの技術・製品が提供され、その導入も進んでいます。今回の調査においても、被害経験の割合が他国より低いことから、日本国内におけるインターネットセキュリティは高いレベルにあると考えられています。
しかしながら、日本人は他国よりも多くの方がネット利用について不安を抱いており、「安全」なだけでは「安心」してインターネットを使うことができないという「安心と安全の乖離(かいり)」が明らかになりました。
ネット上のトラブルのうち、個人情報や個人に対する中傷に関する項目について調査したところ、日本人は被害経験がないにもかかわらず不安を感じる割合が非常に高いことがわかりました。
たとえば、他人によってインターネット上に自宅住所や電話番号を勝手に載せられてしまう経験は、10カ国中9位(1.2%)と低い値であるにもかかわらず、このことを不安に思う割合は10カ国中2位(82.7%)と高い値でした。
とくに女性に限定した場合、自宅住所や電話番号をネットに掲載されたことがないにもかかわらず不安に思う割合が1位(88.5%)、悪口・暴言・挑発的な言葉を書かれたことがないにもかかわらず不安に思う割合も1位(75.2%)となりました。
国際的な視点から見ると、日本のインターネット環境は決して劣悪というわけではないようです。しかし、一層用心を重ねるという意味でも子どもたちには気をつけるよう何度も言って聞かせる必要があるでしょう。
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投稿者 kksblog : 2010年09月13日 23:13