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刑法犯少年は減少しても、少年の被害者は増加~警視庁 (2010年08月16日)

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警視庁が、平成22年上半期における少年非行の状況等を公表しました。

刑法犯少年の検挙人員は、前年同期を比較して減少し、8年連続の減少。しかし、少年による重大な事件が発生したり、児童虐待事件、児童ポルノ事件等の被害が増加するなど、少年の非行防止、保護の両面において、予断を許さない状況です。

刑法犯少年の検挙人員は、3万9,088人で、前年同期比より4.2%減。その内訳は、凶悪犯が361人(前年同期比より25.4%減)、粗暴犯が3,592人(同2.1%減)、知能犯が446人(同21.5%減)、街頭犯罪が8,666人(同5.9%減)、初発型非行が2万7,930人(同4.6%減)となっています。再犯者も1万2,631人(2.7%減)で、7年連続で減少しました。

犯罪を犯す少年が減少している一方で、性犯罪被害の中には増加しているものも。強姦被害は減少しましたが、強制わいせつ被害は前年同期比より7.1%増加しています。特に小学生の性犯罪被害が13.8%も増加しています。

近年社会問題化されている児童虐待事件の増加も顕著に。検挙件数が181件(前年同期比15.3%増)、検挙人員が199人(同20.6%増)、被害児童数が187人(同14.0%増)と、いずれも上半期の統計を始めた平成12年以降最多となっています。また、児童ポルノ事件も増加。送致件数が500件(前年同期比63.2%増)、送致人員419人(同47.5%増)、被害児童数が295人(同99.3%増)と、いずれも大幅に増加し、平成12年以降最多となっています。そして、事件によって社会注目が集まる出会い系サイトに関しても、規制法に違反する犯罪事件は増加し続けています。

時代の推移によって、犯罪の内容は変わってきます。罪を犯す少年が減少したのは喜ばしいことですが、被害に遭う少年が増加したのも時代風潮の影響がありそうですね。少年が犯罪を起こさないように、少年を犯罪から守れるように、保護者と学校と社会が連携していくことが必要ですね。


少年非行等の概要(平成22年上半期):警察庁



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投稿者 kksblog : 2010年08月16日 02:46


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