●平成21年度「大学等における産学連携等実施状況」について~文部科学省 (2010年08月10日)
文部科学省では、産学連携等、施策の企画・立案に反映させることを目的とし、大学等における産学連携等の実施状況調査を毎年行っています。この度、平成21年度における実施状況が取りまとめられ、公表されています。
「産学連携」というのは、「産」である企業が、技術シーズや高度な専門知識を持つ「学」である大学等や「官」である公設試験研究機関等と連携し、新製品開発や新事業創出を図ることをいいます。
結果の概要としては、民間企業との「共同研究件数」は14,779件となり、前年度に比べ195件(1%)減少、また、「研究費受入額」は、約295億円と、過去最高だった前年度に比べ約45億円(13%)減少しています。
民間企業との「受託研究件数」は6,185件となっており、前年度に比べ240件(4%)増加しているものの、「研究費受入額」は約112億円と、前年度に比べ約1億円(1%)減少しています。
「特許出願件数」は、国内・外国出願の両方を合わせて8,801件と、昨年度に比べ634件(7%)減少しました。「特許権の実施件数」は5,489件となり、前年度に比べ183件(3%)増加しています。「特許権の実施料収入額」は、約8.9億円と、前年度に比べ約1億円(10%)減少しています。
平成21年度は、リーマンショック後の世界的な経済不況の影響もあって、産学官連携活動の各種実績については、総じて伸び悩む結果となっています。しかしながら、ライフサイエンス分野の共同研究件数、中小企業、外国企業との共同研究件数は、それぞれ、252件(5%)増加、119件(3%)増加、52件(41%)増加となっており、厳しい経済情勢下で、これらを対象とした産学官連携活動が活発になされているのが、わかります。
相互的な力で、しっかりと社会を支えてほしいと願いますね。
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投稿者 kksblog : 2010年08月10日 11:34