●平成21年度 小・中学生の不登校数は減少し、122,432人 (2010年08月08日)
文部科学省は、平成21年の小・中学校不登校についての調査結果を発表しました。これによると不登校児童生徒数は122,432人あり、昨年より4,373人減り3.4%減少したということです。学校種では、小学生は22,327人で、中学生は100,105人です。中学生の不登校が顕著ですが、これは生徒全体の2.77%を占めています。
不登校となったきっかけについては、いじめが原因というのは2.6%に過ぎず、友人会計と家庭をめぐる問題が大きな割合を占めています。
NO1 : 本人の問題・・・43.2%
NO2 : いじめ以外の友人関係をめぐる問題・・・17.7%
NO3 : 親子関係をめぐる問題・・・11.4%
不登校から学校へ戻るきっかけとなった理由については、学校全体で取り組んだことや、家庭訪問などによる直接の呼びかけ、家庭の協力、スクールカウンセラーや養護教諭の指導など様々あり、子どもが動き出すきっかけには特効薬はないということのようです。
NO1 : 家庭訪問による指導援助・・・9562人
NO2 : 電話や訪問による呼びかけ・・・9464人
NO3 : 保護者による家族環境改善や生活改善・・・7772人
不登校児童・生徒の都道府県別を見てみると、首都圏に多くみられます。人口が多い分不登校の数も多いと考えるのは当たり前ですが、全体から占める割合も高くなっています。
NO1: 神奈川県・・・10101人
NO2: 東京都・・・9687人
NO3: 大阪府・・・8841人
ピークだった平成13年には不登校者数は、13万8千人を超えていました。そのころからするとずいぶん減ったとはいえ12万2千人以上います。中学生では36人に1人という割合ですので、クラスに1人ずつ不登校の生徒がいるという計算です。
これからを夢見る世代のはずである子どもたちが、思い悩むことや苦しみを背負っていることを考えると、胸が苦しくなります。たとえトラブルがあって小休止をしても、早い段階で動き出せるきっかけさえあれば、傷は大きくならずにすむのではないでしょうか。温かく厳しく彼らに寄り添える心が大切だと思います。
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投稿者 kksblog : 2010年08月08日 09:45