●厳しい現状 大学進学率は上がるも就職率は低迷 平成22年度学校基本調査(速報) (2010年08月08日)
文部科学省は、昭和23年から調査している学校基本調査について、平成22年度速報を発表しました。在学者数、卒業者状況、入学者数、長期欠席者数などについての統計です。
これによると、少子化の傾向は幼稚園から中学生までの低年齢層に顕著に現れ、どの学校種でも子どもの数は過去最低となっています。いっぽう高校生以上の学生数は増加しており、大学院と大学では過去最高の人数となっています。
大学卒業後の進路が大変厳しく、就職率は60.8%であり、前年比7.6%減となり過去最大の下げ幅だったということです。
小・中学生の不登校は昨年より3.4%減ってはいるものの、依然小学生が2万2千人、中学生が10万人あります。
高校への進学は98%あり過去最高です。高校卒業者の進路ですが、大学・短大への進学(既卒者含)は56.8%で過去最高、就職率は15.8%(昨年比-2.4%)、専修学校は15.8%です。
大学から大学院へ進む進学率は13.4%で、就職率は60.8%(昨年比-7.6%)であり、就職も進学もしない卒業者が16.1%もいます。
高校卒業後、大学へ56.8%が進学するという高学歴志向があり、学びを経て卒業するときの就職は60.8%という厳しい現実です。大学院への進学も企業への就職もない卒業生は16.1%あり、昨年より4%増えています。
大学卒業時に就職先が決まっておらず、留年する学生も増えているようです。次代を担う子どもや若者には、多くを学び、経験し、厳しい状況を乗り越える強い精神力を培ってほしいと思います。
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投稿者 kksblog : 2010年08月08日 00:36