●生物多様性や条約について学ぶパンフ『いのちの共生を、未来へ』 (2010年08月04日)
10月に愛知県名古屋市で、CBD第10回締約国会議(COP10)/カルタヘナ議定書第5回締約国会議(MOP5)が開催されます。外務省のホームページに、そのパンフレットが公開されました。
今年は国際生物多様性年であることから、自治体、企業、NGO等の多様な主体が生物多様性の保全とその持続的な利用に向けた議論で盛り上がっています。そんな中で、締約国政府の代表が一堂に集い、条約の実施を一層促進するために必要な措置を決定します。
パンフレット『いのちの共生を、未来へ』は、生物多様性および条約の解説、COP10/MOP5の主要な論点、日本の取組等が掲載されています。
地球上に生息する多様な生物は、生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性という、自然界の各レベルにおいてそれぞれに違いがあり、そして相互につながっています。しかし、近年、人口の増加や科学技術の進歩が人間活動を増大させ、生態系と生物多様性の危機を引き起こしています。
生物多様性条約の目的は、生物多様性の保全、生物多様性の構成要素の持続可能な利用、遺伝資源の利用から生じる利益の公正で衝平な配分。締約国に求める行動は、国家的な戦略もしくは計画を作成して更新すること、条約実施のためにとった措置と、その効果に関する報告書の定期的な作成です。
COP10/MOP5の主要な論点は、本年の目標の評価、遺伝資源のアクセスと利益配分、カルタヘナ議定書における責任と救済に関する国際的枠組み等です。
日本では、地域住民の協力による国立公園管理、自然資源の利用・管理の促進、生物の生息・生育環境の保全および河川整備、遺伝資源の探索と研究、持続可能な農業、林業、水産業の実践などを取組として実践。国際協力として、開発途上国での自然保護や自然資源管理への支援を行なっています。
国際生物多様性年であり、自国で会議が開かれることからも、生物多様性、COP10/MOP5について、知っておきたいものですね。パンフレットは読みやすく、わかりやすい内容です。読んでみてください。
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投稿者 kksblog : 2010年08月04日 01:40