●40人以下 学級編成及び教職員定数のあり方についての提言 (2010年08月02日)
文部科学省は、平成23年度以降の学級編成及び教職員定数のあり方について、検討を重ねてきました。諮問機関である中央教育審議会は、7月26日に川端達夫文部科学大臣に「今後の学級編成及び教職員定数の改善について(提言)」を提出しました。大臣はこれを請けて、「少人数学級実現に向けて、精力的に取り組みたい」としています。
提言によると、学級編成は現行の40名から引き下げを提案しています。さらに小学校低学年はより少人数にして、きめ細かな教育ができる環境を作ることが望ましいということです。具体的には編成人数は明示されていませんが、これまでの会議では30人から35人がよいとする意見が多く出されており、これを前提として検討に入るということです。
提言の主なポイントをご紹介します。
○ 学級編成の標準の引き下げ
・ 学級編成を現行の40人から引き下げ。
・ 複式学級の学級編成も引き下げ
・ 画一的にならないよう、柔軟な学級編成を可能とする体制作り
○ 教職員定数の改善
・ 基礎定数の充実 ・学校運営体制の整備 ・特別支援教育の充実 ・外国人児童生徒への日本語指導の充実 ・生徒指導の充実 ・児童生徒の心身両面の支援 ・食育の充実 ・事務処理体制への充実 ・読書活動への支援 ・キャリア教育・進路指導の充実 ・高等学校における教職員定数の改善
○ 市町村教育委員会への権限委譲
・学級編成に関する権限を都道府県教育委員会から、市町村教育委員会へ委譲。
・ 加配定数の相当程度を基礎定数に組み入れ。
教育は、個々の幸福な生涯の実現には不可欠なものであると同時に、国や社会の形成者である国民の育成という大きな使命を担うものであるとこの提言の冒頭で謳っています。
少人数の学級編成にすることにより、より決め細やかな、質の高い教育を受けられるということですね。学びたいという子どもの気持ちを大切に育んでいってほしいと思います。
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投稿者 kksblog : 2010年08月02日 12:23