●都道府県によって差がある教育の情報化~文部科学省調査結果より (2010年07月20日)
文部科学省が実施している平成21年度『学校における教育の情報化の実態等に関する調査』の結果が公表されました。
初等中等教育における教育の情報化の実態等を把握し、関連施策の推進を図るために実施している調査で、6月22日に開催された「学校の情報化に関する懇談会」にて公表。「学校の情報化に関する懇談会」は、今後の学校教育の情報化に関する総合的な推進方策について有識者等との意見交換等を行なうために、文部科学副大臣主催の下に開催されています。
調査項目は、“学校におけるICT環境の整備状況”、”教員のICT活用指導力”で、調査対象は全国の全公立学校です。
学校におけるICT環境の整備も教員のICT活用指導力も上昇傾向ではありますが、都道府県によってその差があることが明らかになりました。
コンピュータ1台あたりの児童生徒数は平均6.4人、普通教室の校内LAN整備率は平均81.2%です。電子黒板の導入数は平均約56,000台で、昨年の16,403台から急上昇しています。しかし都道府県によって、コンピュータ1台あたりの児童生徒数は、愛知県の8.1台から山梨県の4.2台と差かなりがあります。LAN整備率は、青森県では43.1%、富山県では99.7%です。電子黒板のある学校の割合を都道府県別にみると、平均は58.8%であるのに対し、長崎県では24.2%、大阪府では79.3%です。
教員の校務用コンピュータの整備率は平均98.3%。しかし大阪府は61.2%とかなり低く、長野県では134.2%の整備率です。
教員のICT活用指導力とは、教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力、児童・生徒のICT活用や情報モラルを指導する能力、校務にICTを活用する能力などが求められます。全体的にみると、指導力が高いのは三重県で、低いのは和歌山県のようです。
同じ公立学校でも教育の情報化に大きな差があるのは残念ですね。指導力は研修の受講によってもカバーできそうですが、実際に受講した経験のある教員は2割程度のようです。急速に進む教育の情報化に地域差なく、学校環境も教員の指導体制も万全に整うといいですね。
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投稿者 kksblog : 2010年07月20日 16:07