●国立大学法人化後の現状と課題について(中間とりまとめ)発表 文部科学省 (2010年07月19日)
文部科学省は、今年1月より進めてきた「国立大学法人の在り方に係る検証」を開始し、5月からは「国立大学法人化後の現状と課題について」中間とりまとめを発表しました。
法人化後の状況は、法人化の趣旨や改革理念はおおむね肯定的に評価されています。管理運営面、教育・研究・社会貢献等も一定の成果を収めつつあり、一部に改善が充実を求める点があるということです。
意見聴取で教育内容を評価した声
● 十数年前に自分が学生であった時代に比べ、はるかに分かりやすい授業が行われている。
● 学生の授業評価等があり、学生のニーウに沿った教育研究を行うとの意見が高まった。
● 奨学金制度の導入や学生相談室の充実など、様々な学生支援のための取り組みが進んだ。
研究分野については、共同研究、競争的資金の獲得額、科学研究費補助金の獲得等は大幅に増えている一方、研究時間や学術研究論文の数は減少しています。教員の負担が増えていること、基礎研究への影響、大学間格差が懸念されるということです。
社会貢献については各校が積極的に取り組んでおり、進展が見える全体の7割がプラスに作用していると答えています。企業との共同研究の実施については、件数や実施金額いずれも公私立大学と比較して著しく高い結果です。
医学部においては、診療業務が増大しすぎており、人材育成機能が低下している懸念されています。病院と学部を分け研究の時間を取る必要があるということです。また私立病院と国立病院とでは、医師の給与を含めた待遇面でも格差があり、早急な改善が求められています。
おおむねが良好な中で進んでおり、現状の制度を維持しつつ、改善や充実を図るものとし、次の3点を重要改善点としています。
① 教育研究力の強化
② ガバナンスの強化
③ 財務基盤の強化
現在は、大学は国立大学・私立大学を問わず、差別化を図りよりよい教育の場を提供すべく改革しています。国立大学法人においては国の最高学府としての威信をもって人材育成を進めてほしいものだと思います。
« 小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)回収したカプセル等の展示~JAXA | トップページへ お祭りに行く子どもと保護者の実態調査~ベネッセコーポレーション »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2010年07月19日 00:40