●全国学力・学習状況調査が良好の学校の特徴ある取組を事例集で紹介 (2010年07月09日)
さまざまな物議をよんでいる全国学力・学習状況調査ですが、正答率が高いなど特徴ある結果を出した学校には、その結果に寄与したと考えられる取組があるようです。国立教育政策研究所が、その取組を取りまとめた『全国学力・学習状況調査において特徴ある結果を示した学校における取組事例集』を公表しました。
事例集は、平成19年度、20年度の全国学力・学習状況調査結果より、対象とした学校の指導方法や校内研修などの取組をまとめて公表することにより、各学校が今後の教育指導や児童生徒の学習状況の改善等に活用できるようにすることを目的としています。
取組を紹介する学校の選定にあたっては、各学校の調査結果における特徴だけでなく、指導や学習改善の視点、学校規模などを踏まえ、文教地区、へき地、商業地域に所在する学校、就学援助受給率の高い学校など、さまざまな学校が含まれるように配慮。選定された学校については、学校紹介、全国学力・学習状況調査における特徴を掲載し、取組は、「授業における取組」、「授業以外の取組」、「教育委員会の取組」に分けて掲載しています。
例えば「授業における取組」としては、国語の授業で伝えあいの場を設けたり、書く技能を習得させることで、思考力・判断力・表現力等の育成をめざしたり、一単位時間を15分のモジュールに分け、反復練習をさせることで、基礎を定着させることを取り入れています。「授業以外の取組」としては、始業前における学習活動や読書活動、校内研修の実施などによる授業の改善などを取り入れている例などがあります。「教育委員会の取組」としては、基本的な生活習慣や家庭学習の習慣を定着させるためのリーフレットを作成、配布したり、地域住民の協力を得て体験学習を行なっている例などがあります。
共通していることは、現状に対する課題意識や教育理念・目標がしっかり校内で共有され、教員が一体となって取組を推進しようとする意気込みがあること。そして、わかりやすい授業への心がけ、学習環境の配慮、児童生徒、保護者との強い信頼関係があることです。
信頼関係により、児童生徒は指導内容をしっかり受け止めようとし、保護者は学校の取組に協力的になる、それが教員の意欲を高めることにつながると、好循環をもたらしているそうです。
同じ学習指導要領のもとでも、学校の体制ひとつで変わってくるものなのですね。事例集を参考に、それぞれの地域や学校の特色を活かし、実情にあわせた創意工夫で学校が改善されていくといいですね。
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投稿者 kksblog : 2010年07月09日 17:12