●東京の父親は平日は仕事、休日は子どもと過ごす顕著な傾向 (2010年07月07日)
父親の育児に注目が集まるようになった昨今ですが、その実態は諸外国と比べてどうなのでしょうか?(株)ベネッセコーポレーションが、日本では東京を代表として、東アジア4都市での比較調査を実施。東京、ソウル、北京、上海を対象に、父親の子育ての実態や家族との関わり、育児観、ワークライフバランスなどについてアンケート調査をしました。
調査結果によると、東京の父親は、他都市と比べて、平日の帰宅時間が最も遅く、平日に子どもと一緒に過ごす時間が最も短い傾向、一方で休日に子どもと一緒に過ごす時間は最も長い傾向であることがわかりました。
東京の父親の平日の帰宅時間は、「20時台」が最も高く、北京・上海は「17時台」、「18時台」に集中し、ソウルは「19時台」です。東京は、さらに遅い21時以降が40%ほどいますが、比べて北京・上海は3%以下、ソウルは29%という結果でした。
その影響か、家事・育児を行う頻度は、北京と上海が全般的に高く、ソウル・東京は低いようです。家事全般について、北京、上海は「ほとんど毎日する(いつもする)」「週3~5回行う(ときどきする)」を合わせると4割を超えますが、東京は最も低い結果に。一方育児については、東京は他都市に比べて「子どもをお風呂に入れる」「子どもを叱ったり、ほめたりする」など短い時間でできることに取り組む傾向です。
父親としての不安は、4都市共通で、将来の子どもの教育費用、育児費用に関すること。特に教育熱心なソウルが高い結果に。「将来の子どもの教育費用が高いこと」「育児費用の負担が大きいこと」は4都市すべてで半数以上が不安に思っているようです。
東京とソウルの父親は似た傾向ですが、北京、上海の父親は、家事、育児や自分のための趣味や勉強に多く取り組む傾向があります。これは社会環境によるところが大きそうですね。東京の父親が早く帰宅でき、家で過ごす時間、子どもと共に過ごす時間をもっと持てるような社会の変革、育児費用、教育費用の不安を軽減できるような施策が望まれますね。
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投稿者 kksblog : 2010年07月07日 05:08