●江戸時代の天文学者、渋川春海作の地球儀・天球儀特別公開 国立科学博物館 (2010年06月14日)
上野の国立科学博物館で、江戸時代の天文学者であり、日本初の国産暦を作成した「渋川春海」作の紙張子地球儀、紙張子天球儀などを特別公開しています。場所は日本館1階の南翼、展示室入口付近で、通常入館料のみで観覧することができます。
この特別公開は、今回公開される紙張子製地球儀・天球儀が1990年に重要文化財に指定されてから20周年、また今年が時の記念日(6月10日)制定90周年に当たることを記念したものです。
江戸時代初期の日本では「宣明暦」を使っていました。宣明暦は唐の時代に編纂されて日本にもたらされたもので、9世紀から江戸時代まで、実に823年間もの間使われてきました。しかし長年用いられるうちにかなりの誤差が生じるようになっており、これを改めるべく渋川春海が、中国の授時暦を参考に日本独自の「大和暦」を作成したのです。これは当時の調停により採用され「貞享暦」としてその後70年間使われることとなります。
この「貞享暦」が「宝暦暦」に替わる直前の、宝暦4年の「貞享暦」と、渋川春海作の星図「星象方図」が期間中、地球儀・天球儀と共に展示されるほか、パネルによる解説で渋川春海の業績を紹介します。さらに関連イベントとして、講演会「『天地明察』の人−渋川春海とその仕事−」が6月19日(土)午後2時より日本館2階講堂にて行われます。こちらは高校生以上対象で、当日先着100名、通常入館料で参加できます。
今年4月、冲方丁さんの「天地明察」が「2010年本屋大賞」に選ばれましたが、これは渋川春海が、宣明暦を改訂する事業に関わっていく課程を描いた時代小説です。科博の展示と共に、こちらも読んでみてはどうでしょう。
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投稿者 kksblog : 2010年06月14日 08:00