●ーすべての学校でエコスクールづくりを目指してー文部科学省が事例集を作成 (2010年06月08日)
学校施設を環境に配慮したものにする、学校のエコスクール化は、低炭素社会の実現に向けた取り組みになると共に、子ども達への環境教育にもなるとして推奨されています。平成21年3月には、今後は全ての学校についてエコスクール化を目指すことが重要であるとの観点と、そのための推進方策が有識者会議から示されています。
文部科学省では、既存学校施設のエコスクールづくりの推進に資するため、「すべての学校でエコスクールづくりを目指してー既存学校施設のエコスクール化のための事例集ー」を作成しました。
学校のエコスクール化は、地球規模の問題であるCO2削減を目指すものですが、その立地によってエネルギー消費の形はさまざまであるため、地域や学校の特性を考慮する必要があります。また建設、運営、取り壊しまでの学校施設のライフサイクルを通じたCO2排出抑制を図るため、既存の施設の長期使用、建設時に製造中のCO2排出量が少ないエコマテリアルを選択するなどの取り組みといったことが課題として考えられます。
都市部の学校では、ヒートアイランド現象などにより、夏の教室内は高温になるなど適切な温熱環境が確保されていない場合もあります。また自治体によっては、夏期休暇の縮小などで暑い時期の授業日数が増加するなどにより、学校施設への冷房設備の導入が増えてきています。
コストの面や実際にCO2排出量抑制効果が大きいものとして、既存の施設を長期使用することが取り組みやすいかと考えられます。また古い施設の中には耐震性に問題のある施設も少なくないことから、耐震性とエコスクール化を同時に考慮した取り組みをしているところもあるようです。
多くの学校で、緑のカーテンや屋上、閑地の緑化など「できることから」の取り組みが始まっています。環境に配慮した学校づくりを考えることは、そこで過ごす子ども達にとって、いかにエネルギーを使わず快適に過ごせるかを考える工夫を生み出すチャンスとも言えそうです。これからのエコスクールづくりには、計画や設計について子ども達にも公表し、環境教育にも活かしていけたら素晴らしいですね。
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投稿者 kksblog : 2010年06月08日 08:01