●「木の学校」を増やそう 学校施設への木材利用の進め方のポイント、事例集 (2010年06月07日)
文部科学省と林野庁は、昨年7月から「学校の木造設計などを考える研究会」において、地方公共団体や設計者などが学校の木材利用に取り組みやすくなる方法について検討してきました。これにおいて、木材利用の検討の進め方や、コストが課題として取り上げられてきました。
こういった課題を解決するためのポイントや、工夫した取り組みについての事例集が取りまとめられました。この事例集は林野庁のホームページで公開されている他、都道府県及び市町村教育委員会などの関係機関に送付される予定です。
学校施設への木材利用の意義と効果として、下記のようなことが挙げられています。
1)教育的効果への向上(心理・情緒・健康面、教室内の温熱環境、環境教育等)
2)地球環境への配慮(地球温暖化防止、森林整備への貢献等)
3)大工技術者の育成、地場産業の活性化、文化の継承等
木材は温度・湿度の調節能力が優れいていることや、環境教育の高まりの中で、自然の素材を学校の施設に利用することで、子ども達の情緒へのよい影響が期待されるというものです。しかし木材を利用するには防火性能の確認や、材料となる大量の木材の確保といったことが必要となってきます。特に木材は伐採してから製材・乾燥など使えるようになるまでに時間がかかるので、スケジュールやコストについての検討が必要です。
木材利用は、新規の建設や立て替えだけでなく、既存の木造施設の耐震化にも活用できます。事例集では、実際に学校設備に木材を利用した学校について、その設備や工夫されている場所、児童生徒や職員の感想、学校に及ぼした効果などが写真入りで紹介されています。
今は住宅や家具など、材料となる木材は海外からの輸入が主になっているようですが、日本も実は森林の多い国です。国内の、さらに地元の木材を使うことで林業を活性化させ、かつコストを抑えることは木材利用の取り組みにおける意義にも含まれており、ぜひ推進していってほしいものですね。
林野庁/「こうやって作る木の学校〜木材利用の進め方のポイント、工夫事例〜」の取りまとめについて
木材を利用した学校施設の工夫事例集の取りまとめについて
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投稿者 kksblog : 2010年06月07日 01:46