●集団指導か個別指導か?学習塾に通わせる理由と選択する指導形態 (2010年06月03日)
社団法人全国学習塾協会が、学習塾に通う小中学生の子どもを持つ保護者を対象に実態調査を実施しました。
調査結果から、学習塾に通わせる理由としては、「受験のため」が65.1%、「学校の補習のため」が51.1%。塾の指導形態は、学習塾に通う理由や塾(講師)に求めるものによって選択基準がかわることが明らかになりました。
塾の指導形態には、集団指導と個別指導があります。集団指導を選択する理由は、「受験のため」が71.1%、「学校の補修のため」が41.0%であるのに対し、個別指導では、「受験のため」が59.1%、「学校の補習のため」が61.1%と違う結果となりました。集団指導では「他の塾生の存在が刺激になるから」と受験を意識したもの、個別指導では「自分のペースで学べるから」といった子どもの性格を尊重したことから選択しているようです。
学習塾の選択基準は、集団指導も個別指導も「講師の教え方がうまい」が7割以上でトップ。具体的に講師に求める能力・資質としては、「授業のわかりやすさ」「塾生の理解度の把握」などが挙げられています。
そんな塾にとって最も重要な講師には、検定試験があります。保護者への認知度は低く、「知らなかった」が8割を超えています。検定試験には、集団指導1級から3級までがあり、講師が身に付けるべき「共通して求められる知識・技術・能力」と「客観的に判断しうる知識・技術・能力」を審査します。集団指導1級取得者は、「協会公認で、学校などに派遣される」「協会や行政のホームページなどで、取得者名を公開する」などのメリットがあるようです。
学習塾を利用する子どもは増加傾向ですが、講師については、約6割が大学生を中心とした非正社員であり、定着率の低さ、能力開発機会の不足などの課題が挙げられています。保護者は、子どものために、選択し、お金をかけて通わせています。その選択基準などを参考に、ニーズに合った学習塾経営が行なわれていくといいですね。
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投稿者 kksblog : 2010年06月03日 14:36