●生命の不思議、iPS細胞のナゾを映画で学べる 日本科学未来館 (2010年06月15日)
東京・お台場の日本科学未来館の6階にある、ドームシアターガイアで、7月17日(土)から、大型映像作品「Young Alive!〜iPS細胞がひらく未来〜」を公開します。夏休みに子ども達が親しみやすく学べる、CGによる3D映像と、アニメーション映像による作品で、期間中、開館日の毎日14時から上映されます(朝10時より整理券配布)。
主人公は小学校6年生の女の子「のぞみ」、転入先の学校になじめないでいるのぞみは、夏休みに山村で診療所を営む祖父のもとを訪れます。そこの豊かな自然の中で出会う生き物たちに興味を持ったことをきっかけに、祖父から生き物の生態、人間の発生過程、iPS細胞の可能性を教わります。生命の不思議さに触れ、また人々とのふれあいの中で成長していく、そんな物語です。
iPS細胞とは、あらゆる組織・器官の細胞になりうる可能性を持つ細胞、つまり、「まだ何者でもない」細胞です。受精卵という一つのカタマリから、細胞分裂を繰り返し、その細胞がさらに増え、変化して役割をもち、またある部分の細胞は死んでいくことで、生き物の機能や形はできあがっていきます。
細胞はいったん変化すると、別の細胞に新たに生まれ変わることはできないと考えられてきました。しかし、遺伝子を導入するなどして、染色体を人為的に緩めることで、細胞は成熟する前の状態を取り戻すことが発見されました。この変化する前に戻った細胞が「iPS細胞」です。まだ研究段階ですが、将来はiPS細胞が新薬や新しい治療法の開発などに貢献すると期待されています。
主人公の声と主題歌は、人気声優・歌手の水樹奈々さん。昨年のNHK紅白歌合戦に出場していたことは記憶に新しいですね。主題歌は、水樹さんがこの作品にインスピレーションを受け、彼女自身が作詞を手がけているそうです。最新の科学・医療技術について学ぶことができ、さらに少女の成長物語としても面白そうです。ぜひ家族で足を運んでみませんか。
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投稿者 kksblog : 2010年06月15日 06:44