●不適切な書き込みは約7割が高校 学校裏サイトにかかわる調査結果 (2010年05月13日)
熊本県教育委員会により、平成21年度に実施した学校非公式サイト(いわゆる「学校裏サイト」)にかかわる調査結果が公表されました。今回、調査対象となったのは、県内の公立の中学校、高等学校、特別支援学校合計265校。調査期間は、平成21年8月21日~平成22年3月25日でした。
不適切な書き込みの総数は、全体で8,491件であり、校種別では、高等学校が約7割(5,881件)、中学校が約3割(2,608件)、特別支援学校が2件でした。
リスクレベル(危険度)の高中低3段階で判定し、高レベル1件、中レベル133件、低レベル8,357件となり、低レベルが全体の98.4%を占める結果となりました。
書き込みの内容別では、「個人情報の流布」が83.4%、「いじめ・中傷」が3.1%、「不法行為」0.5%、「トラブル」0.2%であり、全体の8割以上が「個人情報の流布」に関するものでした。
学校非公式サイトへの対応や指導の状況としては、緊急を要する事案(リスクレベル高・中)では、県立学校や市町村教育委員会に緊急報告し、早期解決を図るようにしたとのことです。また、定期的に調査結果を学校の指導資料として提供し、学校で不用意な書き込みの危険性を指導するなど、生徒指導等で有効に活用されています。
さらに、教員の情報モラルなどを指導する能力の向上を図るために、ICT活用指導資料「ICTを活用して豊かな授業を」を作成し、県内のすべての教員へ配付されたことも明記されています。
学校裏サイトは重大ないじめや犯罪につながる可能性もあることから、学校だけでなく家庭や地域での対策も必要不可欠になってくるでしょう。教員の指導力の向上のためにも、対策はきちんと考えておくべきではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2010年05月13日 15:53