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後手後手の口蹄疫対策に畜産農家の悲嘆と憤り~宮崎県 (2010年05月13日)

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宮崎県で、家畜伝染病「口蹄(こうてい)疫」が爆発的に広がり、牛や豚が殺処分されている問題が、連日ニュースや新聞で取り上げられています。感染確認は日を追うごとに増加しており、感染地域では、市民生活にも大きく影響が出ており、対策が急がれます。この急激な感染に、国や県の対応の遅れも指摘されており、畜産農家の悲鳴と憤りも倍加されています。

口蹄疫は、牛、豚などひづめがある動物に感染する病気です。口の中に水ぶくれができたり、発熱する症状がでます。人間には感染せず、感染した動物の肉や牛乳などを摂取しても、人体には影響はありません。感染力が非常に強く、空気感染するので、発症が確認された畜産農家の家畜だけでなく、ほかの畜産農家にも次々と感染する恐れがあります。感染が確認されれば、その畜産農家の家畜はすべて殺処分されるので、畜産農家にとっては死活問題です。当然ながら感染拡大は、わたしたちの食卓にあがる肉・乳関連の食品に影響が出てきます。

口蹄疫被害は、4月20日に最初の発症の疑いが確認されてから1か月足らずで、10年前の発症被害の100倍以上の規模に達しています。ウイルスの感染力が強いことも一因ですが、最初の通報時に感染が見逃されたこと、家畜伝染病予防法に基づいた移動制限措置では対策が不十分であったことなどが大きな要因となったようです。

感染防止対策、人員や専門家の増員、埋設場所の選定・確保、畜産農家の生活支援…さまざまな対応が求められ、現場は焦燥、疲労、不信、不安の中で戦っています。そんな状況下にもかかわらず、政府は、対策の不十分さに加えて、口蹄疫防疫対策本部長を務める赤松農林水産相の外遊、発生から3週間ほどたってからの現地入りといった行動で、危機感の薄さを感じざるをえないと批判の声があがっています。被害はくい止められ、救済されるのか。大変危惧されます。

そして懸念されるのが風評被害。誤解による買い控えなどは、わたしたちの食卓を支えてくれている畜産農家をさらに苦しめることになってしまいます。ネット上でもさまざまな情報が駆けめぐっているようなので、他人事ではなく、正しい情報を得た正しい行動が国民にも求められますね。


宮崎の「口蹄疫」がどのような影響を与えているのかまとめ



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投稿者 kksblog : 2010年05月13日 10:33


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