●小1問題に対応した「就学前プログラム」を配布 東京都教育庁 (2010年05月09日)
東京都教育庁は、小学校就学時に児童が円滑に学校生活に適応できるよう、保育所や幼稚園と小学校の連携のための「就学前教育プログラム」を作成し、都内の関係教育機関へ配布することを発表しました。
この資料は幼稚園、認定子ども園、保育所、小学校および区市町村教育委員会などに向けて、13000部を配布する予定です。
昨年に都内公立学校へ実施した調査結果によると、新入学の4月時には新1年生の学校生活への不適応が、およそ4人に1人の割合であるということです。これを「小1問題」と言い、授業中の立ち歩きや指示を聞き入れないなどが明らかになりました。
「小1問題」改善のための教育プログラム開発の視点
● 幼児が小学校生活への期待感を高めるための「幼児と児童の交流」
● 保育所・幼稚園と小学校の交流のための「保育士・教員の連携」
● 家庭教育を支援するための「保護者への理解啓発」
これらの視点に立った就学前プログラムでは、タイムテーブルを組んだ実施計画が掲載されています。問題の是正のためには、幼児を中心に保護者と幼稚園・保育園と小学校が連携をして、小学校に入学をするための精神的な準備をすることだということです。
たとえば幼児と小学1年生交流では、体育の授業の見学会、秋遊び、交流給食会、合同製作を実施し、一年の事業を通して幼児には小学校へ通う、児童には下級生を迎える期待感や高揚感を育むプログラムです。
幼児と5年生の交流、幼児と2・4・5年生の交流、保護者向け、保育士と教員の交流プログラムがそれぞれ詳細に計画されています。
知らないことと知っていることを始めるのでは、不安感が全く違いものになります。あらかじめ得ていた情報や経験は、小学校へ入学後には安心する材料になりますね。保護者にとっても心強い企画なのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2010年05月09日 02:06