●博物館の学習資源で科学的体験学習プログラムを開発、効果の調査結果を発表 (2010年04月27日)
独立行政法人国立科学博物館により、「環境学習プログラムの体系的開発に関する調査研究」成果の公表がおこなわれました。
同博物館は新学習指導要領の趣旨を踏まえ、博物館の学習資源を活用した科学的体験学習プログラム開発を平成19年度から開始し、本年度はとくに環境に関する科学的体験学習プログラムの開発を行い、博物館を活用した体験的なプログラムや教材などを開発してきました。
調査研究の主な成果としては、「プログラムの開発と体系化」「連携システム構築」「成果の普及」について各グループで開発や検討を体系的に進め、内容を相互に関連させることで効果があったとのことです。
まず、プログラムの開発と体系化では、自然科学系博物館の特長を生かした主に小学校と中学校の理科の授業で利用可能な環境に関する科学的体験学習プログラムを17種類開発し、昨年度までの開発分と合わせ64種類の科学的体験学習プログラムを開発。
さらに、開発プログラムについては、「プログラム概要」と「学習活動案」、「評価シート」の3種の共通テンプレートにより記載し、開発したプログラムの「使いやすさ」と「学習効果」の評価については、全プログラムについて実施しその評価結果をもとにプログラム開発者により改善の方向性の検討がおこなわれました。
また、連携システムの構築では、学校と博物館をつなぐ連携システムの構築についてこれまで行われてきた事例をもとにして検討が行われました。さらに教員と博物館職員が関わり合う場を企画し、試行的に実施・評価。その結果、学校と博物館をつなぐ人材(リエゾン)が不可欠であること、そうした人材を育成するための拠点の充実が必要であることが明らかになりました。
最後に、同調査研究では、博物館が担う環境学習の一部として学校に対して何ができるのかという視点での活動を行い、この調査研究の成果をもとに、「語る会」などを通じて博物館として行うべき環境学習について議論を継続していくことが決定されました。
博物館等が提案する体験学習をうまく活用すれば、先生方もよりよい環境学習の実現が可能になるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2010年04月27日 16:41