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春を彩る「さくらそう展」 国立科学博物館 筑波実験植物園にて (2010年04月23日)

primla_100421.jpg国立科学博物館は、茨城県つくば市に実験植物園を持っています。そこで今、春先から可憐な花を咲かせるさくらそうを展示する企画展「さくらそう展」を開催しています。

サクラソウはガーデニングや街路の緑化にも使われることの多いポピュラーな植物で、江戸時代の頃から園芸品種の育種が行われるなど、古くからなじみ深い花です。サクラソウと言えば園芸店などで見かける園芸品種がおなじみですが、野生のサクラソウは花弁の色や形が違い、園芸種とはまた違った魅力があります。そんな多様なサクラソウの展示と共に、野生サクラソウの自生地保全と繁殖に関する最新の研究について紹介します。

場所はつくば市にある筑波植物園で、会期は4月25日(日)までとなっています。入場は一般・大学生は300円、高校生以下と満65歳以上は無料です。最終日の25日には、愛知教育大学準教授 加藤淳太郎氏によるセミナー「日本列島を彩る多様なサクラソウ」、その後同氏による展示案内も行われます。

展示の構成は下記のようになっています。
(1)日本を彩る多様なサクラソウ
(2)サクラソウの生態と必要とする生育環境の説明
(2)サクラソウ野生種の保全へのとりくみ
(4)サクラソウ園芸品種の展示・解説
(5)桜草花壇の展示

寒さに強く、開花期間が長いために家庭園芸用に好まれているサクラソウですが、今では実に多種多様な園芸品種が作られています。これらの中から約100品種、そして市民活動により保存されている伝統的な系統を交えながら展示しています。

近年では、野生種のサクラソウが自生する環境が減ってきたためか、個体数が急激に減少しているそうです。「さくらそう展」では高山、岩場、林、水辺など様々な環境にたくましく適応し、多様化してきたサクラソウの仲間を再現された環境の中で観ることができます。

草花の野生種には、園芸種のような華やかさはありませんが、その分シンプルな美しさや過酷な環境にも耐えうるたくましい姿を見ることができます。伝統的な桜草の展示方法「桜草花壇」など、花の持つ歴史も見どころの一つです。知れば知るほど深いサクラソウの世界、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

「さくらそう展〜日本を彩る多様なサクラソウ〜」開催について:国立科学博物館



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投稿者 kksblog : 2010年04月23日 13:24


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