●科学系博物館に求められる世代別の科学リテラシー涵養活動 (2010年04月23日)
国立科学博物館では、科学リテラシー涵養のための有識者会議を実施し、その報告書を公表しました。
会議においては、人々が21世紀の課題を解決するための基礎的な能力である科学リテラシーの涵養のための活動の体系化を実施。実生活に関わる課題を中心に、科学と社会との関わりを考える、幼児から高齢者まで世代別の到達目標、継続的な活動を明示しました。今後は、各機関と連携を深め、国民の科学リテラシーを涵養する具体的なプログラムの普及・定着を進める予定です。
科学リテラシー涵養活動の定着・共有に向けては、学校教育、生涯学習に「科学リテラシー涵養活動」を組み込むこと、人材育成システムを構築し、学芸員や学校教育への研修を実施すること、活動のフィードバックを検証することなどが掲げられています。
科学系博物館においては、科学リテラシー涵養として、“感性の涵養”、“知識の習得・概念の解”、“科学的な思考、習慣の涵養”、“社会の状況に適切に対応する能力の涵養”という4つの目標、さらに、その目標における世代及びライフステージに求められる目標も掲げられています。
報告書では、人々が科学技術に関連する社会生活上の諸問題に対して適切な対応をするためには、科学リテラシーが必要としています。科学リテラシーを涵養することにより、個人と社会の関係においても地球的規模においても、豊かに生きることのできる社会が実現できることから、今、新たな手法・考え方が求められています。そのために科学系博物館では、科学リテラシー涵養のための社会的役割を検討する必要があるとしています。
国立科学博物館では、科学リテラシー涵養活動として、「くらしと私たち」という大テーマのもと、社会的な課題のうち「水」「食」「エネルギー」の3 テーマを設定し、具体的な「科学リテラシー涵養活動」のプログラムを開発。各科学系博物館が、今回の提言の趣旨を活かした活動を実施し、知識基盤社会の実現に貢献することが期待されます。あとは、その活動に興味を持ち、積極的に博物館に足を運ぶ人々が増える、学校教育に活かされ、子どもから成人まで科学に対する学力や意欲の向上につながるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2010年04月23日 11:19