KKSブログ: 「２００９年度私立大学新入生の家計負担調査」～東京私大教連

この調査は、２００９年５～６月にかけ実施されたもので、２００９年度に私立大学（短期大学を含む）に入学した新入生の家庭（保護者・父母）を対象に行われました。対象となった大学は、１都５県（東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木）にある１８大学・短大です。

結果として、まず、自宅外通学者である場合、受験から入学までの費用は、２１３万円かかることがわかりました。そして、入学の年にかかる費用は３００万円となっています。

そんな中、世帯の平均年収は、８００万円台となっており、これは２０年ぶりのことです。

そういったことからか、６月以降の仕送り額は９万３２００円と過去最低額を更新中であり、仕送りから家賃を引いた１日の生活費は１１２３円と、これは最高であった１９９０年の半分以下となっています。

また、日本学生支援機構（旧日本育英会）を含む奨学金を、「希望する」と希望者のうち「申請した」という人が全体平均でともに６割を超え、調査以来、過去最高となりました。

そして、入学費用を借入れで調達したという人は、５人に１人の割合となっており、借入額は１５８万円で、９割を超える家庭が、入学費用を「重い」と感じていることも、わかりました。

勉強をしっかりした上で、社会を担っていってもらわないといけない若い人たちに、学費の面で不安を与えているようでは、よい社会とはいえませんね。

教育家庭新聞社
教材はこちら