●子どもの頃に食習慣が身に付いている人は、食育への関心が高い〜内閣府調査 (2010年04月05日)
内閣府制作統括官の食育担当が平成17年以降、毎年行ってきた「食育の現状と意識に関する調査」は、今回で5回目となります。食育への関心や生活習慣などの他、新規調査項目として、小学生のころの食生活、普段の食に関する取り組みなどの7項目について質問・調査されています。
前回から継続して調査された「食育の周知度」はおよそ75%、「食育への関心度」は70%程度で、前回の調査と同程度でした。取り組みが始まった当初からすればかなり「食育」は国民に周知されていると言えますが、ここへきて頭打ちの様相を示しているようです。
今回新規に調査された「小学生のころの食生活」とは、調査対象となっている成人が小学生のころ、どのような食生活を送っていたかということで、その結果「1日三食いずれも決まった時間に食事をとっていた」「家族揃って食事をとっていた」「『いただきます』、『ごちそうさま』のあいさつをしていた」など、食に関する習慣が身に付いていた人ほど、食育の関心も高いようです。
最近では男性の料理教室や、男性向けの料理本、お弁当箱などが話題になっており、男性が自分や家族、友人のために料理をすることも世間的に抵抗がなくなっている傾向もみられます。女性の社会進出が当然となってきたことも手伝ってか、むしろ料理をする男性が格好いい、という風潮もあるようです。
しかし相変わらず20代の男性で「朝食をとらない」割合が高いようで、調査全体では「ほとんど毎日食べる」が85.8%だったのに対し、20代男性では51.4%と半数となっています。「ほとんど食べない」も20代男性が24.8%と最も多く、さらに30代男性も21.4%となっています。これは婚姻状況や労働時間、仕事と余暇のバランスなどの他、職場の雰囲気も影響しているようでした。
バランスの良い食事を心がけたり、食生活に対する満足度が高いほど、人生に対して肯定的な考え方をする傾向があるようです。つくづく、食事は「単なる栄養摂取」ではないことが分かりますね。子どもの頃に食に対する意識を育てることで、その後も定着するという傾向も見られました。まずは食前食後のあいさつからでも始めてみてはどうでしょうか。
「食育の現状と意識に関する調査」について:内閣府
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投稿者 kksblog : 2010年04月05日 11:26