●夫の休日の家事・育児時間が長いほど第2子の出生率が高い?国民生活調査 (2010年03月24日)
厚生労働省により、「第7回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)」結果の概況が公表されました。
この調査は、男女の結婚、出産、就業などの実態および意識の経年変化の状況を継続的に観察することにより、少子化対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施などのための基礎資料を得ることを目的として、平成14年から実施されています。
同調査で対象となったのは、平成14年10月末時点で20~34歳であった全国の男女(およびその配偶者)で、そのうち、第5回または第6回調査において協力を得られた人(およびその配偶者)です。よって、今回の調査での年齢は26~40歳でした。
夫婦について、「出生あり」は出生前調査時の、「出生なし」は第6回調査時の夫の休日の家事・育児時間別に、この6年間の出生の状況をみてみると、子ども1人の夫婦では、「家事・育児時間なし」で32.4%、「6時間以上~8時間未満」で82.0%に第2子が生まれていることが明らかとなりました。
また、子どもがいる夫婦全体でみると、「家事・育児時間なし」で14.7%、「6時間以上~8時間未満」で54.4%に第2子以降が生まれており、家事・育児時間が長いほど子どもが生まれている割合が高くなる傾向があることもわかっています。
第1回からの夫婦について、この6年間の出生の有無、出生順位、子ども数別に第1回と第7回の夫、妻の子どもをもつ意欲についての質問では、この6年間に出生ありの夫婦は、第1子出生の場合、夫は、子どもが「ほしい」と考えている割合が、第1回80.7%、第7回64.4%、妻は、第1回80.7%、第7回63.7%となっていました。
ちなみに、第2子出生の場合は、夫は、第1回84.8%から第7回18.3%、妻は第1回82.4%から第7回16.5%と、第1子出生の場合より大きく減少していることも明らかとなりました。
この6年間に出生なしの夫婦のうち子ども1人の夫婦は、「ほしい」と考えている人の割合が、夫は57.1%から35.4%へ、妻は50.2%から27.0%へ減少しており、「ほしくない」と考えている人の割合が、夫は11.0%から26.6%へ、妻は21.0%から41.1%へと増加しています。
同調査では、この他にも独身者の結婚の状況や、結婚後の女性の就業の状況などについても詳しく触れられています。とくに子どもに関わる仕事をしている場合には、こういった調査を参考程度に一読しておくことも大切かもしれません。
« おうちの中で大活躍!?便利でかわいいビデオメモ~グリーンハウス | トップページへ 教育出版 教科書準拠のデジタル教材を4教科で発売 »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2010年03月24日 21:22