●メールやプロフ、保護者が思っているより頻繁に子どもは使っているかも? (2010年03月01日)
NTTドコモのキッズ・ケータイ・活用プロジェクトで行った「児童生徒のケータイ所持と使用実態に関する全国調査」によると、子どもの携帯利用について、子どもと大人(保護者)の間で意識にギャップがあるようです。
この調査は、全国の小学5年生と中学2年生、およびその保護者と教員を対象に2008年9月に実施されました。「子どもがケータイを持つようになった理由」では、子どもも保護者も「家族との連絡のため」が最も多いのですが、中学生では保護者58.3%に対し、子どもは49.1%と10%近く開きがありました。
小学生では子どもの方がむしろ「家族との連絡」が多く、また「安全をまもるため」と合わせると保護者・子どもともにおよそ90%となり、親子をつなぐツールとしての役割が大きいようです。一方で中学生になると、子どもで「安全をまもる」との回答はわずかになり、「友達とのやり取り」が28.9%となっています。
「ケータイの使用方法のルールを家庭で決めている」という質問には、小学生・中学生いずれも子どもよりも、保護者の方が「決めている」との回答が少なくなっていました。小学生では81.4%に対して64.2%、中学生では50.9%に対して30.7%というように、保護者は「ルールを決めている」と思っているのに、子どもはそれを認識していないようです。
また保護者に対して「ケータイの利用状況について」把握しているか、という質問では、「とてもそう思う」「まあそう思う」を合わせると小学生では9割以上、中学生でも7割以上となっています。しかし1日に友だちへ送信するメールの件数を見ると、小学生の2割以上が6通以上、中学生では半数以上が11回以上、さらに51回以上送ると答えた生徒が1割以上いました。これに対して保護者が認識している送信回数はいずれも低くなっています。
その他、プロフやチャットの利用時間、チェーンメールを受け取った経験の有無など、いずれも子どもの利用実態に対して保護者の認識が追いついていないという結果が出ています。それでも、マナーやルール、トラブルから自分のみを守る方法を学ぶことについては、ほとんどの子どもが必要性を認めています。
ケータイは知識を持って使うべきもの、という意識は大人・子ども共に浸透しているようです。子どもだから、保護されているのだから、と頭ごなしに管理するのではなく、子どもに対する保護者の、大人の役割というものをきちんと説いて、お互いに納得のできるルールを決めたいですね。
キッズケータイ活用プロジェクト ケータイモラル実践 - アンケート結果で、子どもと保護者のギャップが明らかに
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投稿者 kksblog : 2010年03月01日 09:20