●中高卒の若者の完全失業率が過去最高の記録~労働力調査より (2010年02月24日)
総務省が、平成21年の労働力調査の平均結果を公表しました。厳しい雇用環境が続く昨今、15~24歳で最終学歴が「高卒等」の完全失業率が過去最高を記録しました。
労働力調査とは、労働力人口、就業者数・雇用者数、就業時間、完全失業者数、完全失業率、非労働力人口などを毎月集計した基本集計と、雇用形態別雇用者数、転職者数、仕事からの収入、失業期間、就業希望者数などを四半期ごとに集計したものがあります。
若者層の就活の厳しさなどはいわれていますが、完全失業率に注目したところ、平成21年平均の完全失業率は5.1%の中で、15~24歳で最終学歴が高校や中学などの「高卒等」の完全失業率は、14.2%にも及びました。「大卒等」は8%、「短大・高専卒」は5.9%に比べて高いことはもちろん、25~34歳の「高卒等」の8.4%よりもかなり高いことから、若い「高卒等」の人たちの失業率の深刻さがうかがえます。
平成21年の完全失業者は336万人。そのうち52万人が15~24歳の若者です。前年と比較すると、全体で71万人、15~24歳は9万人増加しています。仕事につけない理由としては、希望する職種・内容の仕事がないということなどが挙げられています。
教育別での差が大きいと、高学歴になるために必死に勉強する、させる親子の気持ちがわかる気がします。非労働力人口の中には、「今の景気や季節では仕事がありそうにない」という理由で、求職活動をしなかった就業希望者が大勢います。これからの社会を支える若者層が希望を持って就活できるような環境になってほしいものです。
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投稿者 kksblog : 2010年02月24日 16:00