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宇宙に長期滞在した「カイコ」の子どもに会いに行こう! 日本科学未来館 (2010年02月10日)

silk_100210.jpg夢の宇宙空間…無重力をふわふわ、宇宙遊泳してみたい!そんな空想をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。しかし放射線の飛び交う宇宙空間は、大気のバリアに守られた地球に暮らす、私たち生物にとっては大変危険な場所でもあります。

東京・お台場の日本科学未来館では、5階の「こちら、国際宇宙ステーション」展示場にて、「きぼう」日本実験棟に約3ヶ月間滞在したカイコから生まれた“こども”を展示しています。昨年「きぼう」で行われた、宇宙放射線が生物に与える影響を調べるための「Rad Silk実験」で使われたカイコの子孫です。

カイコが卵からふ化する前に、カイコの「素」となる胚が発生する段階で放射線を浴びると、ふ化した幼虫に変異が多いことが分かっています。カイコと人間とは全く別の生き物ですが、遺伝子からタンパク質をつくるという基本的なメカニズムは同じです。そこで休眠から醒めた卵を宇宙放射線に被曝させ、地上に持ち帰った卵をふ化させ、あるいは遺伝子解析を行って、宇宙放射線が遺伝子に及ぼす影響を調べたのです。

未来館の展示では、宇宙滞在したカイコから生まれた子どもと、地上で育ったカイコから生まれた子どもとを並べて展示しています。「こちら、国際宇宙ステーション」では常設展示として、生命体のヒトが生きていける環境について、本来ヒトが生きられない宇宙環境で生活を可能にした、ISSに使われている最新技術の数々などを紹介しています。

展示期間は2月5日(金)から3月7日(日)までとなっていますが、カイコの成長によって前後する可能性があるそうです。繭になってしまう前に、「宇宙ジュニア」のカイコに会いに行ってみませんか?

宇宙に滞在したカイコの"子ども"を展示 | 日本科学未来館


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投稿者 kksblog : 2010年02月10日 12:29


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