教育家庭新聞社
教材はこちら

これまでは、学生の就職・採用活動において、学生の就職機会均等の確保や学校教育を尊重した秩序ある形で行うという観点から、「就職協定」が廃止された平成 ９年度以降は、大学側（就職問題協議会）が「大学、短期大学及び高等専門学校卒業・修了予定者に係る就職について（申合せ）」を、そして、企業側（日本経済団体連合会）が「大学卒業予定者・大学院修士課程修了予定者等の採用選考に関する企業の倫理憲章」を、それぞれに定めて、相互に尊重して行うという方式が採られてきました。

平成２２年度の学生の就職・採用活動については、大学側と企業側において、それぞれ「申合せ」「倫理憲章」が定められ、これらについて、双方がそれぞれ尊重に努めることが１０月２０日付けで合意され、公表されることとなりました。

文部科学省としての通知は、「平成２２年度大学、短期大学及び高等専門学校卒業予定者の就職・採用活動について」ということで、大学側と企業側のそれぞれが定めた内容の趣旨を踏まえ、大学等の卒業・修了予定者の就職・採用活動の秩序の確立、正常な学校教育と学生の学習環境の確保及び学生の就職機会の均等を期するとともに、就職・採用活動が早期化することなく、学生が自己の能力、適性に応じて適切に職業を選択できるよう、留意してほしいという内容になっています。

近年、就職がしにくい状況をよく耳にしますね。しっかりと勉強してきた上での能力が十分生かせる社会であったほしいと願います。

平成22年度の学生の就職・採用活動について：文部科学省