●「宇宙種子」を育てよう! JAXAが栽培試験を行う幼稚園、学校を募集中 (2010年02月15日)
JAXAでは、宇宙ステーションに9ヶ月近く滞在したアサガオ、ミヤコグサの種子を使って栽培試験を行ってくれる幼稚園、学校を募集しています。
これらの種子は、ISSのきぼうモジュール船内保管室で9ヶ月近く保存されていたもので、この宇宙種子と、理化学研究所加速器を使って強い放射線を照射した種子、地上に置いておいた種子、という3つのグループを栽培します。宇宙種子、放射線を照射した種子には突然変異があらわれる可能性があり、世界で一つだけとなるかもしれない植物を育てられるチャンスでもあるのです。
なぜ3つのグループの種子を育てる必要があるのか、宇宙種子だけ育てられればいい、と思われるかもしれませんが、観察実験では「対照」と呼ばれる、言い換えれば「標準」的なものと比較することが大切になります。この場合は「地上に置かれていた種子」がそれに当たりますね。さらに人為的に放射線を照射した種子には、高い確率で何らかの変異が起こることが予想されます。「標準」と「極端」を用意することで、本当に観察したいものがどの程度なのかを比べることができるのです。
アサガオは幼稚園から小学校・中学校・高校、ミヤコグサは小学校4年生以上・中学校・高校がそれぞれ対象になります。応募期間は2月5日から3月19日まで、必要書類に記入した物を事務局宛に郵送して応募します。
JAXAでは今後も、宇宙ステーションを利用した教育的科学実験の参加機会を広く提供していくということです。学校などで行われる教育実験は、結果が分かっている「カリキュラム」がほとんどですが、今後行われていく実験は科学的な価値、意味をなすもの、すなわち「ミッション」の一部となり得るのです。
自分たちの観察記録が、宇宙規模の実験の一部になることは子ども達をさぞわくわくさせ、やる気を起こさせることでしょう。実験のやり方や意義についても学習できる、素晴らしい機会ですね。
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投稿者 kksblog : 2010年02月15日 10:21