●緑茶が新型インフルエンザ予防に有効と実験で確認~伊藤園 (2010年01月07日)
緑茶飲料メーカーでお馴染みの(株)伊藤園は、緑茶に含まれているカテキンの一種が、インフルエンザの予防に有効であることを公表しました。
これは、伊藤園の中央研究所と静岡県立大学薬学部との共同研究で明らかになったこと。緑茶に含まれているカテキンの一種・エピガロカテキンガレート(EGCg)が、新型インフルエンザの原因となるブタ由来ウイルス(H1N1)を含めた3種の型のウイルスに対して感染阻害作用を示したことから、細胞実験にて、型に関係なくウイルス感染予防に有効であることを確認しました。
昨年、ブタ由来の新型インフルエンザウイルスが大流行し、大きな問題となりました。これまでにも緑茶でうがいすることが、インフルエンザの予防に効果があるといわれていました。それは、緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンが大きな役割を担っており、そのカテキンの中でもEGCgが最も強い活性をもつことが明らかとなっていました。今回の研究では、EGCgがウイルスの亜型に関係なく、新型インフルエンザウイルスに対しても抗ウイルス作用を示すかどうかを試験しました。
試験方法としては、3種のウイルス液と緑茶から抽出したEGCgをそれぞれ混合し、これを実験用の細胞に添加して感染させました。この細胞を一定時間培養し、インフルエンザウイルスに感染した細胞を数えたところ、感染細胞数が半分まで抑制される結果となりました。
さらにEGCgは、インフルエンザの予防・治療に用いられる薬剤であるアマンタジンより、低い濃度でウイルスの感染抑制作用があること、また、急須で入れた一般的な緑茶のEGCg濃度は5,000~7,000μMといわれていることから、1,000倍以上に希釈した濃度で抑制作用があることが明らかになりました。
あらためて、緑茶パワーを感じさせる研究結果ですね。今年はインフルエンザ予防として緑茶に注目が集まるかもしれません。
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投稿者 kksblog : 2010年01月07日 13:07