●塾講師の能力評価検定 平成22年度より「1級」試験実施スタート (2010年01月25日)
近年、塾に通う児童生徒は増えており、特に小学生は1980年代と比べると格段に増加しているようです。しかし学習塾の講師には特に資格などはなく、教職員を目指して勉強している人から特に専門的に学んだわけではない人まで、講師の「質」は入塾してみるまで分からないのが実状でしょう。
経済産業省では学習塾講師を対象とする検定制度の構築支援を実施しています。同省所管の社団法人、全国学習塾協会による「学習塾講師検定制度」が平成20年度より実施されており、これにより初年度は138名、平成21年度は130名が「学習塾講師集団指導2級」に合格しています。平成22年度には、さらに初の「集団指導1級」が実施されることになりました。
検定は筆記試験と実技があり、塾講師としての適切な振るまいなどをテキストで勉強し、一定水準得点することにより実技試験に進むことができるという方式で行われます。集団指導2級受験には、集団指導の実務経験1年以上が目安となり、「教室全体のやる気や理解度に応じて適切な指導ができる」ことで2級が与えられます。今回初となる1級は集団指導の実務経験3年以上が目安となり、「塾生一人一人の反応に目を配りながら、成績向上のポイントを確実に押さえた指導ができる」レベルが求められます。
現在運営されている学習塾は中小企業が多く、非正社員の割合は約6割と見られており、人材育成への取り組みが急務となっています。このことから検定制度の普及が求められており、そのために検定審査員の後悔研修会がおよび審査員資格認定試験が行われました。
経済産業省がこの検定の支援を行うに当たっては、学習塾業界の活性化、ひいては我が国の教育力向上を目的としているそうです。学習塾にとっては講師のスキルの判断や向上を促すきっかけに、入塾する子どもや親にとっては塾選びの参考になるでしょう。これから学習塾のパンフレットには、検定合格者講師の人数が書かれるようになるかもしれないですね。
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投稿者 kksblog : 2010年01月25日 10:13