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中高生の新型ワクチン接種を2回から1回に変更 健康成人も接種対象に (2009年12月24日)

winter_091223.jpg新型インフルエンザワクチンの接種が全国の医療機関で行われています。しかし現段階ではまだワクチンは品薄で、優先的に接種を受けられるはずの子どもに対しても、申し込みが殺到して希望者全員が接種を受けることは難しいようです。

文部科学省では12月17日、各都道府県・指定都市教育委員会や付属学校を置く国立大学法人、小中高等学校を設置する会社の事務局などに対して、新型インフルエンザワクチン接種に関する情報提供を行っています。これは、ワクチン接種の基本方針や、国内産ワクチンの接種回数の変更が発出されたことを受けたものです。

厚生労働省の通知では、「中高生に相当する年齢の者」のワクチン接種は、2回接種から1回接種へと変更になります。これは中高生を対象とした臨床試験において、1回接種で国際的な評価基準を上回る十分な抗体価の上昇がみららえたという結果によるものです。接種回数を2回から1回にすることで、ワクチンがより広く行き渡ることになりますし、接種時期を半月程度前倒しすることが可能になると予想されています。

またこれまで健康な成人は対象外でしたが、今後は健康成人に対しても接種を進めるとともに、低所得者に対しては費用負担軽減措置が講じられることとなりました。しかし接種開始時期など接種の進め方について、明らかになるのは年明け以降になるようです。輸入ワクチンの状況などによることがその理由です。

この2学期中には、各地で学級・学年閉鎖とインフルエンザによって学校運営に大きな影響を受けたところが多くありました。12月に入ってやや沈静化の兆しがみられるものの、未罹患、未接種の子どももまだ多数いることや、今度は未就学児に患者が増えてきたこと、さらに季節性インフルエンザが流行シーズンに入ることなどから、まだ予断を許さない状況であると言えるでしょう。ここでワクチンが広く、早期に接種されることで広がりを抑える効果が期待できそうです。

新型インフルエンザに罹っていないというのはいいことなのですが、逆に「いつかかるかわからない」という不安を抱えていることにもなります。そんな子ども達やその保護者にとって、接種できるようになる日は待ち遠しいでしょうね。

新型インフルエンザに関する対応について(情報提供):文部科学省



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投稿者 kksblog : 2009年12月24日 12:20


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