●太陽の光で宇宙を航行する『IKAROS』を応援しよう!~JAXA (2009年12月21日)
2010年度に、種子島宇宙センターから、小型ソーラー電力セイル実証機『IKAROS(イカロス)』がH-IIAロケットにより打ち上げられます。JAXA(宇宙航空開発機構)では、応援キャンペーンを実施しています。
『IKAROS』は、一辺約14.1mの大きな帆でヨットのように太陽の光を受けて、太陽系を航行する宇宙船です。キャンペーン期間は3月14日までで、名前とメッセージを入力して応募します。それらはDVDに記録され、IKAROSの本体に搭載されます。
先着20万名様までは、名前がアルミプレートに刻印され、IKAROSの帆の先端にあるおもり(先端マス)に搭載されます。このおもりは、帆を引っ張ってしっかり広がるようにサポート。みんなの想いで帆が広がり、IKAROS金星軌道に向かって宇宙を航行します。
IKAROSは、金星探査機「あかつき(PLANET-C)」と相乗りでH-IIAロケットにより打ち上げられ、その後、惑星間軌道上で、太陽指向でスピン分離します。数週間で帆を展開し、薄膜太陽電池による太陽光発電を実現。
打ち上げ後半年間でソーラーセイルによる加速・減速を確認し、帆の方向を調整して軌道制御を実施します。
ロケットは自分で搭載している燃料を燃やすことによって目的の速度に到達できるのですが、燃料消費を抑えるために運転を停止する必要があります。しかしソーラーセイルは、加速力を連続して発生できるので、常時加速を続けることができ、相対的に短い時間で非常に速い速度へと到達させられます。燃料が不要なことが最大の利点。時間はかかりますが、ほかの惑星へ往復させる場合にも帰りの燃料を輸送する必要がありません。
地球上で注目の高い太陽光発電は、果てしない宇宙でも注目されるのですね。メッセージを応募してみてはいかがでしょうか。見守っていきましょう。
Let solar sail Carry Our Messages's campaign!(君も太陽系をヨットに乗って旅しよう!)
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投稿者 kksblog : 2009年12月21日 14:39