●子どもの発育・健康状態を公表『平成21年度学校保健統計調査』 (2009年12月26日)
文部科学省は、学校における幼児、児童および生徒の発育および健康の状態を明らかにするための『平成21年度学校保健統計調査』を取りまとめた結果を公表しました。
調査結果によると、身長は横ばい傾向、体重は減少傾向。体型でみると、肥満傾向児は低下傾向ですが、痩身傾向児は上昇しています。また、裸眼視力については、裸眼視力1.0未満および0.3未満の者の割合が上昇傾向である一方、むし歯については過去最低の割合に。ぜん息は上昇傾向ですが、中学校のみ低下しています。
身長も体重も昭和23年以降、増加傾向でした。近年になってピークを迎えた後は、身長は横ばい傾向であり、体重は減少傾向です。親の世代と比較すると、身長は男子は12歳で3.6センチ、女子は10歳で2.2センチ高くなっていて、体重は男子は12歳で3.6キロ、女子は10歳及び12歳で1.6キロ重くなっています。近年は子どもの肥満傾向が懸念されていますが、実態は肥満傾向児は低下傾向で、それより痩身傾向児が上昇していることは注目すべき点です。
疾病・異常の種類の中で最も多いのが「むし歯」、次いで「裸眼視力1.0未満の者」です。しかしむし歯は30年前は幼稚園を除く学校段階で90%を超えていましたが、昭和50年代半ば以降は低下しています。裸眼視力は、「裸眼視力0.3未満の者」の割合が年齢が進むにつれて高くなる傾向です。他にも「鼻・副鼻腔疾患」も上昇、「心電図異常」は高等学校で上昇しています。
発育および健康の状態は、前年に比べての大きな変動はありませんが、大切なのは全体の平均値ではなく、個人個人の発育状態やバランス。保護者や学校が調査結果をふまえ健康管理を見直し、健康優良児の人数を上昇傾向にしていきたいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年12月26日 09:10