●食習慣は親から子に伝えられる 「食事としつけに関するアンケート」 (2009年11月24日)
ベネッセの社内シンクタンク「Benesse食育研究所」では、全国の幼児・小学生の子どもを持つ母親を対象に「食事としつけに関するアンケート2009」を実施しました。これによると、多くの母親は食事を「手づくり」することを心がけ、健康面に気を付けるなど食に対する意識が高いこと、食習慣は親などの影響が大きいことが分かりました。
「夕食を手づくりする」という答は全体の7割ほどで、常勤、パート・アルバイト、専業主婦といった就業状況別に見ても、多少専業主婦の方が多くなりましたが大きな差は見られませんでした。手づくりをする理由は「費用が安くすむ」が1位で8割以上でしたが、「家族にて料理を食べさせたい」も半数を超えています。
食事のメニューについては、母親世代が小学生の頃には「和食中心」が7割を超えていますが、現在の食事は「和食と洋食・中華が半分」がほぼ半数となっています。これは子ども時代に食べていた食事の影響を受けているようで、子どもの頃に和食派であるほど、現在も「和食中心」の食生活を送っている傾向がありました。
また「親や祖父母と一緒に料理をした経験」があるほど、料理が好きになる傾向がみられました。料理をしていた年代や、その頻度から点数をつけて、「料理をした」群と「料理をしなかった」群に分けると、料理が好きだと答えたのは「しなかった」群が5割程度だったのに対し、「した」群は7割と差が出ています。
さらに「野菜のあくをぬく」「料理の彩りを考える」など、料理の一手間についても、料理を「した」群の方がいずれも「する」と答えています。これらの結果から、料理や食事の内容といった「食文化」は親から子に受け継がれることが多いことがうかがえます。
電化製品や調理済みの食品などで、日々の家事が楽になった反面、料理や食に対して知識がないことを自覚している母親が多いようです。栄養など食の知識を学ぶことも大切ですが、家庭で日々の実践を取り入れてはどうでしょう。子どもにお手伝いを頼むと、思うようにできなくてお互いにイライラすることも多いですよね。それでも一緒に料理をした経験は、その子にとって一生の糧になるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2009年11月24日 00:42