●小学生に読書愛好家が増えている?文部科学省の「社会教育調査」中間報告 (2009年11月23日)
文部科学省は、昭和30年より3年に1度「社会教育調査」を行っています。この調査は、社会教育行政に必要な社会教育に関する基本的事項を明らかにすることを目的としており、全国の教育委員会や社会教育行政に関わることの調査、公民館・図書館・博物館・体育館といった施設についての調査などを行います。
先日発表された、平成20年度に行われた調査の中間報告によると、登録者数、帯出者数および貸出冊数は増加しており帯出者数、貸出冊数は過去最高となりました。これを小学生に限ると、それぞれ前回と比較して減少しています。
しかしこれを登録者1人あたりのデータとして見ると、2007年度に借りた本の冊数は平均35.9冊と前回調査より2.9冊増加し、過去最高となりました。読書ペースで換算すると、10日に1冊、本を読んでいる計算となり、文部科学省では「子どもの読書離れに一定の歯止めがかけられたのでは」としています。1人あたりの数値が高くなっていると言うことは、小学生に読書愛好家が増えているということでしょうか。年齢に限らず図書館利用について全体のデータを見ると、登録者数などは軒並み増加しています。
子どもの読書推進に関して、小中学校で「朝の読書」の時間を設けている学校が多くなっています。また図書室でお薦めの本を紹介したり、各クラスで読んだページ数を掲示したりと、「読んでみたい」「もっと読みたい」と思わせる工夫がされています。本の紹介は司書教諭や担当教諭、図書委員の児童、また保護者による図書ボランティアなどがそれにあたっているようです。
先日の行政刷新会議の「事業仕分け」では、子どもの読書活動を推進する事業が「国でやるべき意義がみられない」として廃止となりました。それでも地域や学校、家庭でも子ども達に読書を勧めることはできるはずです。家族で図書館に行ってみる、国語の教科書で面白かった教材があれば、同じ作者の作品を読んでみる、など、読書の楽しさに気づくきっかけを探してみてはどうでしょう。
社会教育調査:文部科学省
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子どもの読書活動の推進〜文部科学省報道発表
1ヶ月の平均読書冊数は、小学生9.1冊、中学生2.4冊
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投稿者 kksblog : 2009年11月23日 08:55