●ヒトの宇宙滞在で生じる課題に挑む!国際宇宙ステーション「きぼう」で実験開始 (2009年11月09日)
東北大学大学院生命科学研究科は、宇宙環境における線虫CエレガンスのRNA干渉とタンパク質リン酸化の関連について発表しました。
同研究科は、RNA 干渉という最先端の手法を世界に先駆けて宇宙実験に導入し、この手法が宇宙でも使えることを確認し、さらに筋肉の衰えなど、ヒトの宇宙滞在で生じる課題に挑んでいくそうです。
線虫は、モデル生物として研究者の間で非常に注目されており、この線虫を使った研究から、遺伝子の働きを抑えるしくみ(RNAi)がすでに発見されています。
その後、RNAi は、昆虫や植物のみならず、ネズミやヒトなどの哺乳動物に至るまで、生物に広く存在していることも明らかになっていました。この大発見は、人工的に遺伝子の働きを抑えることのできる技術へと発展し、線虫だけでなくネズミなどの実験動物、さらにヒトの細胞においても利用されているそうです。
今回の宇宙実験では、このように有望な手法であるRNAi が、宇宙でも地上と同じように有効性を示すかどうかを、実際に調べて明らかにすることが第一の目的となっています。
このRNAi が宇宙で有効に働くのであれば、培養細胞などを用いた基礎的な宇宙実験系での利用はもとより、将来的には宇宙に滞在した人が遺伝子に関わる病気にかかった際に、それを治療する有効な手段になっていくことが期待されています。
先進的な研究が進むことによって、宇宙旅行が夢でなくなる日もそう遠くないのかもしれません。こういった近未来型の話は子どもたちにも聞かせてあげたいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年11月09日 21:21