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増える放課後児童クラブ 設置場所は学校内が大半、待機児童数は減少 (2009年11月09日)

school_091110.jpg厚生労働省から、平成21年5月1日現在の、放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況について調査結果が公開されました。これによると、放課後児童クラブの設置数は前年より896ヵ所増加し、登録児童数は1.3万人増加しています。近年では民営のクラブが増えており、施設を提供して運営を民間に任せる「公立民営」のクラブも合わせると、民営の報が半数を上回っています。

実施場所は学校の余裕教室、学校敷地内専用施設を合わせた「学校内実施」が49%と半数近くを占めています。その他には児童館、児童センターが約14%、その他が37%でした。前年度から増加した施設については、学校内実施が7割弱となっています。学校内実施は子ども達の負担や安全面で利点がありますが、面積や設備、校庭の使用の制限などの課題もあります。

実施規模は36〜70人のクラブが全体の半数近くを占めており、教室を使う場合は1または2教室を使う必要がありそうです。年間開設日数は、280日〜299日のクラブがほとんどで、日曜日・祝日は休み、というところでしょうか。250日未満のクラブの割合は減少しているようです。

平日の終了時刻の状況は、年々遅くなっているようです。18時までのクラブは減少し、18時から19時までというクラブが増えています。新設のクラブがその時間帯にしている他に、保護者の要望に応えて終了時刻を遅くしたと考えられます。

クラブの利用を申請したのに利用ができなかった、いわゆる待機児童の数は19年度をピークに、20年度からは減少しています。クラブ数の対前年増加数は3年連続で800ヵ所を上回っており、これが待機児童の減少に繋がったのではないかと考えられます。それでもまだ1万人以上の待機児童がいることから、放課後に児童を預けることへのニーズの高さがうかがえます。

小学生を持つ、働く親たちにとって、放課後児童クラブは無くてはならない存在ですが、保育所に比べて時間が短い、休日の保育がない、などの声が聞かれます。民間の放課後児童クラブでは、開設時間や休日の問題をを解消するところも出てきているようですが、その分利用料金が高い、学校から離れているといった悩みもあります。自由にクラブを選ぶのか、保育所のように基準や助成を定めるのか、考える時期が来ているのかもしれませんね。


厚生労働省:平成21年5月1日現在放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況について



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投稿者 kksblog : 2009年11月09日 00:51


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