●2011卒 就職戦線氷点下7.26℃厳しい冬の予想 楽天リサーチ (2009年11月02日)
楽天株式会社が運営する楽天リサーチによると、2011年の就職戦線は氷点下7.26度の氷河期、採用人数2割程度カット予定という、大変厳しい集計結果が出されました。これは企業の人事担当者に対するアンケートですので、現実的といえるものです。
世界的な不況の中、新入社員の採用枠はどんどん削減され、2010年の採用枠を割り込む予想がされています。採用枠は横ばいとする企業は43.6%、減らすは21.6%、増やすは9.5%です。採用なしとする企業も7.4%あります。
採用人数を増やすとする企業は、1~20%の範囲内で増員を検討する一方、減らすと考える企業は40%以上削減する考えで、就職を希望する学生には辛い現実です。
2010年卒業者より『ゆとり世代』といわれる世代が就職活動をはじめています。この世代を迎えた就職担当者の見方としては、「のんびりしている」「競争意識が足りない」などという感想をおよそ5割の担当者が感じているようです。学力の低下を感じる方も多いようで、学生側の自己啓発が必要ではないでしょうか。
企業側からすれば、多くの学生の中から企業が求める優秀な人材を選び出す買い手市場といえる状況下、学生を見る際の注意点は「話し方」だそうです。次いで「立ち振る舞い」「表情」という結果になり、採用担当者の好印象を勝ち取ることが大きなポイントになっていることは否めないようです。
経済産業省が掲げる「社会人基礎力」の中で、新卒新人に対して求めるものは「主体性」「柔軟性」「実行力」とありますが、採用担当者の本音と建前が見え隠れするおもしろい結果です。
いずれにせよ就職を希望する学生は、厳しい現実を受け止め、スキルアップに努め、戦いに挑む覚悟が必要なようです。たまたま悪い時代に就職活動をしなければならなくなった不運を嘆いても仕方がありません。できることからはじめていけば、きっと道は開けると信じて頑張ってください。
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投稿者 kksblog : 2009年11月02日 14:19