●2009年度新入社員にみるゆとり世代の社会人意識~産業能率大学 (2009年11月19日)
学校法人産業能率大学が、本年6月に発表した『2009年度新入社員の会社生活調査』から、ゆとり世代の特徴をまとめ、発表しました。
学習内容の削減や完全週休二日制など「ゆとり教育」を受けた世代(21歳以下)の新入社員とそれ以外の世代の新入社員の意識を調査。同じ新入社員であっても、ゆとり世代は高卒・高専卒大・短卒であり、それ以外は大卒であることから、やや偏りはありますが、ゆとり世代は、「指示待ち」であり、ミスを怖がること、就職先は中身より外見を重視すること、転職は「挫折」と考えることが明らかになりました。
ゆとり世代は、上司に仕事の相談をする場合に、指示、判断、意見・アドバイスの中で、上の年齢層に比べ、特に「指示」を求める傾向です。責任ある仕事を任せられることについては、7割が「やる気」より「不安」。上の年齢層が約半数であるのに対し、ミスを怖がっているようです。就職先を選ぶ際に重視した項目では、「仕事内容」や「業種」の次に、上の年齢層では「企業風土」であるのに対し、「所在地・給与水準・企業規模」を挙げています。
転職のイメージについては、上の年齢層では「キャリアアップ」を第一に挙げる傾向がありますが、ゆとり世代は「キャリアアップ」と「挫折」が拮抗しています。
ゆとり世代が働くことに対して求めるものは、「人間としての成長」。年齢によるところもあると思いますが、仕事の達成感や社会貢献などへの情熱より、自分自身の成長に対する実感を求めているようです。
1987年度生まれが「ゆとり第一世代」と言われています。順調に進むと現在大学4年生。来年から大卒社員でも社会に出ることになります。ゆとり教育の影響が社会に色濃くあらわれるのか、これから注目されますね。
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投稿者 kksblog : 2009年11月19日 08:04