●「農業」を職業にはしたくないが関心は高い ネットマイルアンケート (2009年10月13日)
株式会社ネットマイルは、成人男女を対象に、農業についてアンケートを行いました。その結果、農業や日本の食糧自給率について関心はあるが、農業以外の職業の人や学生で「農業に就きたい」と思う人は少ない、ということが分かりました。
日本の食糧自給率はおよそ40%(平成20年度、カロリーベース)ですが、多くの人はそれよりも少ない数値を予想しました。実際の数値を提示した後でも、自給率について不安を感じると答えた人が多くなり、特に農業従事者において「非常に不安がある」人が6割近くなっています。
「学生に戻って好きな職業を選べるとしたら、農業に就いてみたいと思いますか」という質問に対して「就いてみたい」「どちらかというと就いてみたい」との答は、農業従事者は半数を超えましたが、農業・学生以外は24.5%、学生では19.5%と低い水準となっています。「就いてみたくない」理由は、「重労働」「儲からない」「収入が不安定」など、体力的、経済的なものが多く挙がりました。
その一方で「現代の日本の農業への関心」については、農業従事者は9割以上、一般の人、学生でも7割近くが「関心がある」または「どちらかというと関心がある」と答えています。自分の職業として選ぶには不安があるが、食の安全や自給率の向上といった課題を無視できない、といったところでしょうか。
ところで、農地の利用や貸借についての規制を定めていた農地法の改正案が、今年6月に可決・成立、同月に公布されました。これによって農業を株式会社化することが可能になります。このことから期待されることについて、農業従事者では「福利厚生の充実」、学生では「雇用機会の拡大」が多く、立場や視点の違いがはっきりと出ています。全体で多かったのは「食糧自給率の上昇」で、食糧自給率の低さを、解消すべき問題だと多くの人が捉えているようです。
農業を大切な産業だと思いつつも、自分でするのはいやだと思うのには、休みが少ない、体力的にきついなどのマイナスイメージがつきものだからでしょうか。それでも最近は農業生産法人など、農業従事者の福利厚生を考えた団体も出てきています。農業が魅力的な職業の一つになれば、自給率の向上も期待できそうですね。
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投稿者 kksblog : 2009年10月13日 07:47